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ヴォーバン住民協会
フライブルク市の新しいモデル住宅地ヴォーバンにおける活発な市民団体

• NPO法人

NPO法人・ヴォーバン住民協会の紹介

Workshop
住民協会では多くの集まりがあって、住民参加による住宅地内のプロジェクトを具体的に推し進めています

Marktplatz
ヴォーバンの農家直売市場
ワーキンググループ・マーケット市場と住民の尽力なしでは、この広場は存在していませんでした!

Vaumobil
住民とのコンタクトを図ろうと Vaumobil で住宅地内を移動

Veranstaltungen
最新の取り組みに関するイベントに多数の来場者。 住民センターにおいて住民協会がプレゼン

Aktion im Rathaus
市議会のヒアリングでパウラ・モーダーゾーン広場の計画について要請を出すヴォーバン住民

Stephan Doblin
マーケット市場の落成式。シュテファン・デブリンがゲストブックに記名

Stele
ハーク副市長とシューベルト理事による水飲み場の竣工式。これで広場は完成!
成立
NPO法人・ヴォーバン住民協会は2005年3月3日に誕生しました。それ以前にも、住宅地の意見形成や、行政に対し住民の声を届ける際に、より多くの住民が参加できるような手法をつくろうと、ワーキンググループ「参画」がアイディアや模範例を探求していました。協会の規約には、住宅地代表議員の選挙というアイディアも盛り込まれ、その実施のために必要となる市の条件が整う場合に備えています 。ヴォーバン住民協会の尽力により、ヴォーバン住宅地は公的にも市のひとつの地区として認められています。

目的と取り組み
    NPO法人
  • ヴォーバン住民協会は住民の窓口であり、住宅地総会やアイディアを集めるワークショップなどを通して住民の興味関心を集約
  • 地区の市民団体や社会福祉的組織と連携
  • 2006年より市から助成を受け住宅地内のソーシャルワーク事業を担当
  • 社会文化または環境に関するテーマでイベントを開催
  • ネットワーク化、協業、イベントやアクションの共同開催などを通して、住民のワーキンググループやイニシアティブを支援
  • 市(行政・議会)および市内18地区の住民協会連盟(AFB)との情報交換
  • カイザーストュール地方エンディンゲン町との「都市と農村の友好協定」
  • メールマガジン「info vauban」や、全世帯に配られる住宅地情報マガジン「Vauban actuel」を用いて、協会についての定期的な情報発信(詳しくは下記「住宅地内メディア」を参照.
私たちは公益団体と認定されたNPOで、住民協会として市に登記され、市内18の住民協会連盟(AFB)の会員となっています。

ヴォーバン住宅地ソーシャルワーク

ソーシャルワーク・オフィスの専門家は、社会福祉の団体や活動をネットワーク化したり、住民の関心やワーキンググループを支援したりする他、住宅地における問題や争いの窓口にもなります。住民との共同運営プロジェクトや、(外国人等の)多様な住民グループのインテグレーション、また、例えば人口統計的変化を考慮した住宅地の発展も促進しています。

ソーシャルワーク・オフィスと審議会
2006年以降、ヴォーバン住民協会は住宅地内のソーシャルワーク事業を担当。2年周期の市の予算の中で、社会福祉・高齢者課から50%の職員の人件費、物件費、小さなプロジェクト基金への助成金を受けています。ソーシャルワークの審議会には、社会福祉的機関や関心のある住民のほか、行政(社会福祉・高齢者課)の代表者もゲスト参加します。審議会は年3回、公開の集まりを持ち、小さなプロジェクト基金の予算の半分以上を決定します。それ以外の基金の使用目的については、住民協会の理事会で決められます。

現在の活動一覧
住民協会の経常的な活動としては、市民との面談、イベント開催、住宅地内の市民活動や団体のネットワーク化(審議会やJour Fixeと呼ばれる集会)などが挙げられます。昨今は様々な市民団体、例えば「ヴォーバンと高齢者」を主要テーマとするワーキンググループ「LeNa(活発な住民交流)」、リペア・カフェ、2015年からはヴォーバン&ザンクト・ゲオルゲン地区の難民支援団体「figeva」などへの支援やアドバイスにも力をいれています。公共の器物破損のように急を要する用件では、関係者の話し合いの場を設けたり、争いの問題解決をはかるためのワークショップなどを実施したりしています。協会の多様な活動を支援する契約スタッフもいて、カルチャーカレンダーの作成や、ボランティアスタッフと共に子ども向けの映画上映の開催などにあたっています。

住民協会および住宅地内ソ ーシャルワークの協力団体一例:
BILA(インクルージョン連盟、NPO法人「Aktion Mensch」から2017年秋まで3年間助成を受けているプロジェクト)、KoKo(建設的な争いの解決)、JuKS(子どもと青少年センター)、ドルフバッハ川沿いの子ども冒険農場、小学校、保育所や聴力障害者センターといった社会福祉施設、自閉症連盟、トランジション・ガーデン(都市農園運動を行うグループ)、芸術ワーキンググループ協会、4棟の旧兵舎を利用しているSUSI(自治・自立した居住地区のためのイニシアティブ)、ヴォーバンの交通と鉄道騒音問題に取り組むワーキンググループ.

詳細は「Vauban-vernetzt」のページをご参照ください。

理事会、メディア、会員

協会理事
理事会は同じ権限を持つ、現状5人の組合員によって構成され、基本的に月1回開かれています。理事の重要な課題は以下の通りです。
  • 住宅内ソーシャルワーク、教育、高齢者
  • 文化、都市と農村の友好協定
  • 交通問題、住民協会連盟
  • (多目的な)フリースペース、子ども、青少年、(国際的な)来客
  • 財務、法
住宅地内メディア
協会の活動について、無料の住宅情報メールマガジン「info vauban」で定期的に情報発信を行っています(会員の人には自動的に配信)。「info vauban」のページに申込みフォームがあり、年4~5回、ヴォーバン住宅地や市民の活動について最新情報を受け取ることができます。情報誌は現在までボランティアによって作られており、広告はありません。

住宅情報マガジン「Vauban actuel」は年4回発行され、全世帯に配られます。これも住民協会から発行され(2017年以降)、広告収入によって経費を賄っています。従来通り、ヴォーバン内の社会福祉機関や市民団体が住民向けに情報発信できるページもあります。また地区内ソーシャルワークによって年10回、イベント情報を掲載したカルチャーカレンダー(KuKa)が作られています。

会員になることで市民参加を応援する…
住民や住宅地の関心の高さは住民協会に影響を及ぼします。会員数が増えれば、協会の重みも増し、住民の意見を公的な場で、また行政や市に対して強く発信していくことができます。住宅地内で、住宅地のために、さらなる活動を展開することも可能になります。確かに「ヴォーバンではすでに全てがそろっているし、なぜ今なお住民協会に参加する意味があるのか?」といった声も聞きますし、以前ヴォーバン住宅地のモデル作りを支援した人たちが、住宅地や政治・社会の場から部分的に身を引いたり、別の課題に取り組んでいたりする事実もあります。

そして一緒にヴォーバンをより発展させる
しかし住民協会は新しい課題にも取り組んでいます。住宅地ソーシャルワークの維持、人口統計学的な変化、インクルージョンの共同プロジェクト、難民支援、自家用車が増えた場合の対応、鉄道騒音、過密に建てられた住宅地内で家族や青少年、スポーツ等のために十分な空間を用意すること、等々。このような新しいテーマ・問題に関して、会員や活動的な住民がすでにワーキンググループを作っています。長年活動している交通ワーキンググループも、歩行者や数多くの自転車にとって危険となる場面を最良に解決するために取り組んでいて、住民協会や市の当局と協働しています。

つまり、会員となって住民協会の仕事を援助し、住民の利益を高めることには大きな意味があります。経済的・活動的に参加して、一緒に働き、一緒に決議していきませんか?私たちのサイトの Mitglied werden で短い手続きを済ませるだけで、皆さんも住民協会の会員になることができます。

(新しい)住民や訪問者のためのバックグラウンド説明

1994年からの計画および1998~2004年間の主要工事期間中、NPO法人フォーラム・ヴォーバンは、とりわけ、EUが支援したプロジェクト「持続可能なモデル住宅地ヴォーバンの実現」を通じて、住民のアイディアを市のプランに多く反映させることに成功しました。また、市議会に設置された「ヴォーバン作業委員会(GRAG)」や「学びながらの都市計画」の中でも力を発揮しました(詳細は PublikationenHintergrund のページを参照)。

住宅地のモデル性に関する大学研究
住民協会の提案と市の助成を受けてアーヘン工科大 RWTH Aachen で研究が行われ、『ヴォーバンから学ぶ?』というタイトルで発表されました(「Bürgerbeteiligung」および「Rückblick」のページを参照)。2013年中頃に分庁舎で行われた成果発表の場で、研究プロジェクト長のSelle教授は行政や市議会議員に対し、「モデルプロジェクト・ヴォーバン」における数多くのよい成果を拾い上げ、新しい住宅地建設の計画では水準をさらに上げるべきだと呼びかけました。ヴォーバンでの経験とアイディアを生かそうと、計画中のデイーテンバッハ住宅地区に関する2015~16年の市民フォーラムに、住民協会の会員および理事が参加しました(アーヘン工科大の論文ダウンロードはコチラ)。

ヴォーバン総合ガイド(5か国語)
模範的な住宅地の成り立ちや、そこでの住民の経験に対して国内外から関心が高まっていることを受け、2007年に協会理事は情報誌「ヴォーバン総合ガイド-持続可能な住宅地というヴィジョンが実現した」を仏独語版で新たに発行。2014年には再度改訂されました。また2010年の上海万博に合わせ、「フライブルク市観光・メッセ有限合資会社 FWTM 」との協力の下、英中語版も作成(注文やその他の言語については「Publikationen」のページを参照)。2016年、総合ガイドは日本語にも翻訳され、Publikationen のページでPDFファイルを無料ダウンロードできるようになっています。同様に中国語版もPDFファイルでダウンロード可能です。

ドキュメンタリー映画
2010~12年にかけて、住民協会の理事と様々な住民の協力によって、英語字幕付き映画「ヴォーバンの視点」が完成しました。

2つの展示
マーケット広場の歴史に関するもの、また軍の駐在地からモデル住宅地になった経緯を追った、合計11枚の大きなパネルが住民センターの会議室にあり、公開イベントの際に見ることができます。

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ヴォーバン住宅地の成立や住民協会に関する更なる情報はコチラ
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